野鍛冶とは、かつて農村で農具や生活道具を修理・製作し、人々の暮らしを支えていた技術者のことです。

現代では、鍛冶仕事そのものだけでなく、機械加工、溶接、電気制御、自作機械など、さまざまな技術を組み合わせながら、必要なものを自ら作り、直し、活用する人も「現代の野鍛冶」と呼べるのではないかと私は考えています。

私は長年、製造や機械加工の現場で仕事を続けてきました。一方で、自然栽培や自給的な暮らしにも関心を持ち、野菜づくりや土づくりにも取り組んできました。

一見すると「工業」と「農業」は別々の世界のように見えます。しかし両方に携わる中で、ものづくりの知識や現場改善の考え方は農業にも生かせることに気付きました。

また、自然の循環や生き物の仕組みから学ぶことが、技術や暮らしの在り方を考える上で大きなヒントになることも感じています。

こうして私は、「農」と「工」は対立するものではなく、本来は支え合う関係にあると考えるようになりました。

近年、エネルギー価格の上昇や資源供給への不安などを目の当たりにし、当たり前と思っていた社会の仕組みが決して永遠ではないことを改めて感じています。

そのような出来事を通じて、私は「より少ないエネルギーで必要なものを生み出し、壊れたものは修理しながら長く使う」という考え方こそ、これからの時代に進めるべき課題であると強く意識するようになりました。

また、特定の専門家だけに依存するのではなく、AIなどの補助ツールを活用しながら、誰もが設備や機械を理解し、維持・修復できる社会が望ましいと考えています。

技術は一部の人だけのものではなく、人々の暮らしを支え、次の世代へ受け継がれていくべきものです。

農業と製造の両方に携わる中で、この考え方は、かつて地域の暮らしを支えていた野鍛冶の姿と重なりました。

そこで私は、自分の目指す生き方を「現代の野鍛冶」と呼ぶことにしました。

現代の野鍛冶とは、単にものを作る人ではありません。

自然から学び、限られた資源を生かし、必要以上のエネルギーを使わず、壊れたものを再び生かしながら、人と技術を未来へつないでいく存在です。

このブログでは、

  • 自然栽培
  • 製造・加工
  • 自作技術
  • 暮らしと備え
  • 現場で得た知恵や改善

などを通じて、「自然と技術の循環」を実践し、その記録を発信していきます。


限られた資源を生かし、自然と技術の循環を未来へつなぐ。

それが、私の考える「現代の野鍛冶」です。