僕がプログラミングと出会ったのは、小学生の頃までさかのぼります。当時、日本ではファミコンが大流行していました。僕も毎日のように遊んでいましたが、ゲームを楽しむだけでは終わりませんでした。「このゲームは、どうやって動いているんだろう?」そんな素朴な疑問を持ったことが、僕とプログラミングとの最初の出会いです。ゲームの仕組みに興味を持ち、やがてパソコンそのものにも興味を持つようになりました。

昔は情報に乏しかった。

当時はインターネットもなく、情報源は本や雑誌が中心です。分からないことばかりでしたが、新しいことを知る楽しさの方が大きく、自然とコンピューターの世界に惹かれていきました。高校卒業後は、パソコンの制御技術を学ぶ職業訓練校へ進みます。そこで初めて本格的なプログラミングに触れました。C言語、アセンブリ言語、Visual Basic。コンピューターに命令を与え、自分が考えた通りに動いた瞬間の感動は、今でも覚えています。しかし卒業後、僕は機械加工の世界へ進みました。社会人になると、プログラミングとは無縁の生活になると思っていました。ところが、実際はそうではありませんでした。NC工作機械を動かすためには、Gコードという加工プログラムを作成します。工具をどこまで移動させるのか。どの順番で加工するのか。どの速度で削るのか。安全に加工するためには、どのような経路を通るのか。一行一行命令を書き、機械を思い通りに動かすという考え方は、コンピュータープログラミングそのものです。僕は気付かないうちに、毎日プログラムを書き続けていました。約25年間、機械加工の現場で加工方法を考え、工程を改善し、不良を減らし、誰が見ても分かりやすいプログラムを作ることを心掛けてきました。振り返れば、プログラミングの考え方は、ずっと僕の仕事の中で生き続けていたのです。

AIとの出会い。

そして近年、僕は再び本格的なプログラミングの世界へ戻ってきました。きっかけは、現場や農業で感じた「不便さ」でした。紙による記録。写真の整理。作業手順書の作成。栽培記録の管理。「こんなアプリがあれば便利なのに。」そう思って探してみても、自分が本当に欲しいものは見つかりません。そこで思ったのです。「無いのなら、自分で作ればいい。」この思いを後押ししてくれたのが、AIの存在でした。昔のプログラミングは、本を読み、エラーと何時間も格闘し、分からないことは自分で調べ続けるしかありませんでしたし、そこに多くの時間を投下する余裕はありませんでした。しかし今は違います。分からないことを質問すれば、その場で分かりやすく説明してくれる。エラーが出れば、一緒に原因を探してくれる。プログラムの改善案まで提案してくれる。まるで経験豊富な先生が隣に座り、一緒に考えてくれているような感覚です。さらにAIの魅力は、それだけではありません。電子工作で回路や制御方法を考えるとき。機械加工で加工方法を検討するとき。農業で作物の生育や土づくりについて考察するとき。ブログの記事構成を考えるとき。歴史や科学、日常生活のちょっとした疑問が浮かんだとき。AIは、どんな分野でも一緒に考え、整理し、新しい視点を与えてくれます。「こんなことを聞いてもいいのかな。」そう思うような些細な疑問でも、気軽に相談できる。それがAIの大きな魅力だと感じています。もちろん、最終的に考え、判断し、責任を持つのは人間です。だから僕は、AIに仕事を任せるのではなく、良き相棒として付き合っています。機械加工で培った経験。農業で身につけた観察力。電子工作で培う技術。そしてプログラミング。一見すると別々の分野ですが、AIという存在が、それらを一つにつないでくれました。現在は、自分自身が本当に使いたいと思えるアプリ「野鍛冶記録帳」の開発を進めています。誰でも迷わず使えること。現場ですぐ役立つこと。難しい機能を増やすよりも、本当に必要な機能を分かりやすく使えること。そんな道具を作ることが、僕の目標です。子どもの頃、ファミコンを遊びながら抱いた「どうやって動いているんだろう?」という好奇心。その気持ちは、何十年経った今でも変わっていません。プログラミングは、僕にとって目的ではなく、問題を解決するための道具です。そしてAIは、その道具を一緒に磨き、アイデアを形にするための良き相棒であり、どんな分野でも気軽に相談できる頼もしい仲間です。これからも機械加工、農業、電子工作、そしてプログラミングを組み合わせながら、「こんなのがあったら便利だな」というアイデアを一つずつ形にしていきたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。