育苗と並行して水田に水を入れ「荒代かき」を行いました。代かきをすると田植えが近いという実感がわきます。湿田であるため年中水田から水気が抜ける事がありません。深い場所では膝のあたりまで足が沈む場所があります。
代かきの深さは?
代かきを行う上で重要な点として「代かき深さ」があります。自然稲作の先輩にアドバイスをいただいたことがあり、代かきの深さの目安として水田を走れる深さが良いと言われました。畑の耕しかたもそうなのですが基本は「浅耕」(せんこう)が良いそうです。10㎝~15㎝ぐらい、今回10㎝を目安に代かきをおこないました。
耕運機で水面から土が出ている所を均すように代かきを行います。なかなか骨の折れる作業です(-_-;)
代かき後の水田
耕運機で水面から土が出ている部分を均しました。荒代かきとしては十分でしょう。荒代かきをする事により、水田に水が保持されるようになります。この状態で水が溜まらなければ、どこかに穴が空いている可能性があります。今回はしっかりと水が溜まっているので水漏れの心配はなさそうです。
荒代かき後、浮遊物のチェック
代かき後、水田の浮遊物の有無を良く確認します。去年脱穀後の藁を水田に半分返しました。その後秋起こしを行い、藁の分解を促しました。春先にもう一度田起こし、代かきを行いました。藁の分解がしっかりとされていないと水面に藁が浮いてきます。藁が未分解である事の証拠です。その藁をかき集めて水田の外に出している光景を見る事がありますが、水田が良い状態ではないことが見て取れます。祖父と慣行農法で稲作をしていた頃は、熊手で藁をかき集めていたのを覚えています。
荒代かき後の水面の状態、しっかりと藁が分解されており未分解の藁は浮いていません。
まとめ
この後、仕上げ代かきを行います。今年は「浅耕」を行い雑草の生え具合や、稲の生育状態を見て行きます。水田では湧き水を使用している為、水温が低く水田の温度が上がりにくい傾向があります。温度が低い事で有機物の分解が遅い事もあり、水の管理が難しいです。稲わらを返す事も控えなければならないかもしれません。
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