農業

ちょっと変わった「ゴボウ」栽培

ゴボウ栽培で一番たいへんな事はなんでしょうか?そうです収穫です。ゴボウは地中深く根を張るため収穫の時に深穴を掘らなくてなりません。越冬したゴボウを収穫しようとしたところ、地中深く50㎝以上掘っても根の先が見えない状態でした。なおかつ畑が粘土質のため、掘りにくく仕舞には根先が折れてしまいました。今回はそれを解決する栽培方法をお伝えします。「写真」は収穫を失敗したゴボウです。

救世主は波目板?

小屋など手軽に雨よけ資材として使える「波目板」これを使い、ゴボウの収穫に一役買ってもらいます。この波目板は対候性のあるポリカーボネートの波目板です。

波目板をどう使うのか?

このように波目板を20°ほど傾けて設置します。すこし手間ですが、ゴボウを掘り起こす手間を考えたら、楽勝ですね!

土を元に戻し整地する。

波目板を設置しましたら、土を元の畝の高さに戻し整地します。

支柱を使いすじ蒔き溝を作る。

ゴボウは基本的にすじ蒔きなので、このように支柱などを使い溝を作ります。

種を蒔く。

厚蒔きしないように気を付けながら、播種していきます。今回は「大浦太ごぼう」を播種しました。

「光好性種子」覆土する。

ゴボウの種は「光好性種子」という事をご存じですか?光好性種子とは、ある程度の光を必要として発芽します。覆土を厚くしてはいけません。自然農法の知恵で「鎌の背」で種を軽くトントンたたくことにより、丁度よい具合に覆土をすることができます。この方法は他の光好性種子やさいでも有効です。例えばレタスが該当します。

鳥よけ網を張り作業終了!

種まきを終えて一息つきたいところですが、種を鳥につつかれては折角の苦労が水の泡になってしまいます。きっちりと鳥害対策をします。発芽するまでですが、このように網を張って鳥よけを行いました。

まとめ

今回の栽培方法で上手く行けば格段に収穫方法が楽になります。本当に育つのか?も興味がある所ですね。巷には「パイプ」を使う方法もあるのですが、資材にかかるお金や環境負荷も大きくなりそうなので今回はこの方法を選択しました。栽培記録は今後も投稿して行きますのでよろしくお願いします。