稲作

田植え前、仕上げ代かき

5月に入り田植えシーズンとなりました。水稲育苗と同時進行で水田も仕上げておかなくてはいけません。秋の田起こし、春の田起こし、荒代かき、仕上げ代かきというように水田を仕上げていきます。

代かきのポイントは?

水田を仕上げるポイントはズバリ「水平にする」です。水平にする理由の一つとして「抑草」をするためです。水量を均一にすることで生えてくる草の種類を同じにして除草を楽にすることができます。ちょっとしたことですが、丁寧に水平を取ることで後々の作業が楽になったりと色々とメリットがあります。

水田を水平にする

どうやったら水田を均一にできるのか?仕上げ代かきの最も重要なところです。簡単に言ってしまえば、「高いところを落としていく」です。水を張る事で水平になっているわけですから、それを基準に高い部分を落として行けば水平になるというわけです。機械での代かきでは不完全のため、丁寧に仕上げるには最後は手作業になります。

大部分は仕上がっていますが、一部土が盛り上がっていますね?ここをトンボや丸太にロープを付けた道具で均していきます。あと一息です。

畦も仕上げる

仕上げ代かき前に畦もぬって仕上げておきます。これは悪い例ですが草の上に土を盛るのは良くないです。あとで草が顔を出してきますので、畦ぬり前に草を刈っておきましょう。

まとめ

管理している水田は「湿田」の為、深いところは30㎝以上も足が沈みます。なれない泥のなかでの作業はいつも以上に疲労してしまいます。別の集落で慣行農法で稲作をしている場所がありますが、水田を良く見てみると丁寧に水平をとっていないのを良くみかけます。というかかなり雑です。言ってしまえば除草剤を使いますから、あまり「抑草」を考えなくても良いのかもしれません。

食料自給は本当に大変ですが作業をやり遂げた時の感動はなんとも言えません。お店に行けば簡単に手に入るお米ですが、自分で栽培をすることでそのありがたみが分かります。みなさんも機会がありましたら是非チャレンジしてみてください。自分の水田がなくても、援農という形でも出来ますし、良い経験になると思いますよ。次回はいよいよ「田植え」です。

おまけ

水田の畦を歩いているとクルミの殻があちこちに落ちていました。落とし主は「カラス」である事は知っていたのですが、なぜこんなところにわざわざ運んでくるのか理由が分かりませんでした。ふと思いついたのが、もしかして畦にクルミ殻を種まきしているのでは?カラスは僕が畑で種まきをしている姿を見てマネをしている⁇実際カラスに聞いてみないと分からないのですが、知能の高いカラスなら十分ありえますね。