麦栽培

小麦の異変

畑を観察していると小麦の葉が黄色い事に気が付きました。3日前ぐらいはそのような事はなかったのですが、原因を考えてみたところ、以前土壌分析した結果、畑に「マグネシウム」が不足気味だったことを思い出しました。元肥としてバランスの取れた有機肥料「乾燥人糞」を入れたので安心をしていたのですが、どうやら「肥料切れ」を起こしたという結論になりました。追肥が必要ですが、通常の有機肥料を入れても効果が出るまで時間がかかってしまいます。今回は緊急なので有機JAS認定の「キーゼライト」を使用する事にしました。一応速攻性はあるようなので試してみたいと思います。

キーゼライトとはどんな肥料?

キーゼライトは、植物の成長に必要な栄養素を含む肥料の一種です。主にカリウムやマグネシウム、シリカなどの栄養素を含んでおり、特にカリウムの含有量が高いことが特徴です。

自然界で産出される鉱物で、火山灰が長い年月をかけて変質してできたものです。肥料として使用する場合は、石灰と共に混合されて使用されることが一般的で、土壌のpHを中性化する効果もあります。

植物の成長に必要なカリウムやマグネシウムを補給するだけでなく、土壌の保水力を向上させたり、病気や害虫に対する植物の抵抗力を高める効果もあるとされています。ただし、肥料として使用する際には、使用量に注意する必要があります。

ヨーロッパで最もキーゼライトの産出量が多い国はドイツです。主に、ザクセン州やテューリンゲン州で採掘されています。

まとめ

野菜の肥料は窒素、リン酸、カリがあれば育つと考えられているのが一般的ですが、植物も人間と同じくミネラルが必要なのです。マグネシウムが不足すると植物の光合成に必要な「葉緑素」が作れなくなり光合成ができなくなってしまいます。よって葉の色が抜けて黄色く見えるのです。

ちょっとの異変でも速やかに対処できるように心がけたほうがいいです。今回はかなり事が進んでからの対処だったので正直ておくれかもしれませんが、何もしないよりは良いので回復するのを祈りつつ経過観察をします。