食糧危機

ジャガイモの栽培【生長観察編】

6月に入り土寄せ後のジャガイモはどうなったのか?雨の間を見て畑仕事をしつつ様子を観察している所です。梅雨時期の厄介な所は雑草の伸びが異常に早いところです。どの畑も草整理で大忙しです。

土寄せ後と現在のジャガイモ畑の様子

5月土寄せ直後のジャガイモ畑、まだまだ背丈は小さいです。

6月下旬のジャガイモ畑の様子です。ジャガイモの茂り具合もすごいですが、雑草も交じりごちゃ混ぜになっています。生育には影響はないと思いますのでこのまま一緒に育てます。雑草の丈が長くなり過ぎたら切断して調整します。

ジャガイモは未熟な有機物を吸収しにくい作物

自然栽培の基本、草マルチ「有機マルチ」は梅雨時期に草の伸びを抑えるためにいつもより多く敷き込みます。しかし、ジャガイモは下手に草を敷いてしまうと害虫「てんとう虫ダマシ」の餌食になってしまいます。ジャガイモという植物は未熟な有機物を分解する能力がすこぶる悪い様です。元肥「種まき時に入れた肥料」さえしっかりしていれば追肥をする必要はないように感じます。また慣行農法の化学肥料であればすぐに水に溶けてしまうのでスムーズに吸収されます。ここが有機栽培と化学肥料栽培の違いです。慣行農法で害虫が発生した場合、農薬も使えますので、害虫対策は容易です。

とても厄介なてんとう虫ダマシ

瓶に入っている虫が「てんとう虫ダマシ」の成虫と幼虫です。これがジャガイモの畑に増えると葉が食害されて生長が止まってしまいます。自然農法でジャガイモ栽培をした1年目しらずに草マルチをしてしまい大量発生しました。

てんとう虫ダマシ対策の最終手段

自然栽培の基本は病害虫を抑制する事に重点を置きます。というのも発生してしまってからの対策はほぼ無いです。てんとう虫ダマシが大量発生してしまってからの最終手段としての方法をお伝えします。その方法とはジャガイモの葉に朝露がある状態で「草木灰」を葉にまき散らします。これを行う事により、てんとう虫ダマシが灰の苦みで葉を食べれなくなるようです。この方法も100%ではないので、最終手段としておくと良いでしょう。

まとめ

ジャガイモ栽培は比較的容易な分類に入りますが油断は禁物です。一番厄介な例として、てんとう虫ダマシは他のナス科の植物に害を与えてしまう事です。ジャガイモを栽培する畑は別区画にする事をおススメします。またジャガイモとネギを毎年交互で作付けする方法が良いとされています。ネギは未熟な有機物を分解する能力が高いため畑に残った残渣をきれいにしてくれます。このまま順調に生育し続ければ立派ジャガイモが採れると思います。楽しみです。

以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました!