ここでは自然農法についてお話をしていきます。戦前の日本は自然農法で農作物を育ててきました。戦後は米国の影響で化学肥料を用いた農法に切り替わり、それと同時に農業機械を使った大規模な農法へと移行していきました。
自然農法とはどんな農法?
自然農法とは、基本原則として他の土地から肥料などを持ち込まない。その土地を地力を生かした農法の事です。ただし、やさいの種や苗は持ち込みます。
自家採取は基本
種は自家採取した物を使い。種とりをすることで、作物を風土になじませることで育ちやすくします。この種の事を在来種といいます。ちなみに固定種とは在来種を【種屋さん】が種取をしてある程度、形や味などを揃えたものをいいます。
肥料は必要なのか?
自然農法では「無施肥」という言葉があり、一切肥料を与えずに育てる事ができるといいますが、科学的な観点からすると、答えはノーとなります。というのも植物には光合成をするために葉っぱの部分に葉緑体がなければなりません。葉っぱを見れば色素があるか一目瞭然で緑が薄ければそれは葉緑体が少ない証拠になります。ちなみに葉緑体を作る要素として【マグネシウム】が必要になります。野菜の育つ要素として窒素、リン酸、カリウムのほかにミネラル分としてその他の要素が必要になってきます。
収量の安定性について
やさいの栽培で一番気になってくるところはやはり【安定した収量】です。自然栽培では残念ながら、しっかりと管理ができなければ安定した収量は得ることができません。それも100%保証できる物でもありません。難易度の高い農法と言っても良いでしょう。
安定性はないが安心安全は保障出来る農法
自然農法の魅力としてはやはりその安全たる品質でしょう。本当に自然の中で育ったものですから、科学的な物が一切含まれておらず、健康的な農作物であることは折り紙付きです。