稲作

田植え【2023年】

今年も田植えの季節がやってきました。休耕地を整備して3年目の水田ですが、毎年色々なトラブルに見舞われてしっかり収穫できた事はありません。3度目の正直という事で今年こそは稲作を成功させたいです。

今年の水稲苗の出来は?

去年の水稲育苗は「立ち枯れ病」が出てしまい失敗してしまいました。今年はその反省を踏まえて育苗に励みました。結果今年は立ち枯れ病を一切出すことなく育苗できました。少し霜焼けした部分がありますが、取り敢えず一安心、品種は「コシヒカリ」です。

箱まき4枚ですが左の1枚は水田脇で育苗したため成長が遅いです。他の3枚は折衷苗代で育苗しました、生育初期の環境が重要ですね。この他に陸苗代で栽培した苗があります。折衷苗代と陸苗代の試験をするため、箱まき折衷苗代は5月、直播陸苗代は6月に田植えを2回に分けて行います。

苗の状態をチェックする。

箱から引き抜いたところです。見た感じ根の張りも悪くなさそうです。

根の長さは1.5㎝程度でちぢれた根っこでした。畑根または陸根という言われる状態です。これを水田に移植すると猫の髭のようにピンとまっすぐになります。

この苗は去年育苗に失敗したため、営農センター請負の農家さんから購入した苗です。苗の長さにムラがあり色も黄色かかっていますね、葉が黄色いのは肥料切れかもしれません。しかし、田植え後はしっかりと生長したので問題はありませんでした。

根の張りもこんな感じで、根がふかふかしていた感じを覚えています。これは「プール育苗&密植」による影響ではないかと思っています。

田植え開始!

田引縄を張って行きます。横方向の位置「条間」を決めたら、縦方向に縄を張ります。田引縄には赤いコマが30㎝間隔でついています。これを基準に手植えを行います。条間と株間は水田の状態によります。ここで気を付けたいのは寒い地域と暖かい地域では条間と株間の広さが違うという事です。暖かい地域ほど広くなり、寒い地域ほど狭くなります。この理由については「除草」の時にお話しようと思います。この水田では株間15㎝、条間30㎝にしています。

田引縄を田引車に巻いて使用しています。田植え以外に農作物定植、畝づくりの為の基準など、いろいろな場面で活躍してくれます。

まとめ

今回は水田の1/3田植えを行いました。育苗試験も含めての稲作なので2回に分けての田植えとなります。この面積を手植えするとおおよそ1日半ぐらいかかります。自然稲作と慣行農法稲作ではどのくらい収量ちがうのか?自然稲作を1としたときに慣行農法稲作は1.5~1.7倍と言われています。科学肥料を使っても2倍にはならないようです。僕の水田は湧き水を使用していますから、ミネラルは多いと予想しています。実際どのくらい収穫できるか楽しみです。

収量の見込み計算をしてみます。水田の大きさは22m×11m=242㎡(2.42a)です。収量計算をざっとしてみると、121㎏見込み約2俵(1俵60㎏)収穫できる予定です。農林水産省のデータで2010年の一人当たり一年間の米の消費量は59.5㎏、約二人分自給できる事になります。